脳の活性化

 ストレスと脳細胞

人間あまりに忙しすぎると、なにもかも放り出して、なんいにもしない生活をしてみたいと、ついつい、考えたくなるもの。でも、いざ本当に単調で退屈な毎日を送っていると、脳はみるみる衰えていきます。脳は無類の新しいもの好き。適度な刺激が脳細胞を活性…

 脳内ネットワークを活性化

血液脳関門を通過したDHAは、神経細胞の働きを高めるNGF(神経成長因子)の産生量をふやすことで、脳内ネットワークを活性化。脳内でより多くの情報がよりスムーズに行き来するようになるので、脳の働きが一層高まります。→ Marron Health Club サプリメント…

 情報伝達

血液脳関門を通過して海馬に取り込まれたDHAは、情報伝達に関わるシナプスの膜をやわらかく保つ作用があります。シナプスの膜が何らかの原因で硬くなると、脳内で情報伝達物質の受け渡しがスムーズに行われなくなります。脳内にDHAが十分にあれば、記憶情報…

 脳内血流の改善

DHAは細胞膜を柔軟にする働きがあります。第一に血管壁の細胞膜をやわらかくするので、脳内の血流を促進。第二に赤血球の細胞膜もやわらかくするので、より脳内の血流が高まり、いわゆる血液サラサラ状態にしてくれます。脳にブドウ糖など必要な栄養が届くに…

 海馬

脳に情報が入ってくると、海馬がいったん貯蔵し、ふるいにかけます。見聞きした感覚、体の動き、言葉、出来事など、海馬が必要であると判断した情報のみが、大脳皮質の前頭連合野という場所にある記憶の整理棚に保存されます。海馬の働きが衰えると、脳に入…

 朝食と学力

朝食を食べる学生と食べない学生で試験成績を比較したところ、朝食をきちんととる学生のほうが成績が良かったという実験結果があります。脳は睡眠中でもブドウ糖を消費し、朝起きたときには肝臓に蓄えたグリコーゲンをほとんど使い果たすため、朝食を食べな…

 DHA

DHAは魚などの脂肪に含まれる脂肪酸のこと。約140億個といわれる脳細胞の脂肪には平均10%以上程度のDHAが含まれており、特に記憶力や学習能力をつかさどる海馬と呼ばれる部位のリン脂質には20%以上も含まれています。DHAは血液脳関門を難なく通過し…

 ブドウ糖を活かす栄養

では、脳に栄養を与えるには、ただ単にブドウ糖を大量に摂取すればよいのか、というとそうではありません。ブドウ糖を脳に運ぶたんぱく質、ブドウ糖を完全燃焼させるビタミンB軍も主食とあわせて、食事でしっかり摂りたいものです。 脳はとてもデリケートな…

 疲れ脳と栄養

脳の重さは全体量の約2%程度にしか過ぎないのに、消費するエネルギーは全体の約18%。体重の50分の1しかない器官が全エネルギーの5分の1も消費しています。また、脳のエネルギー源は唯一、炭水化物(糖類)で分解されてできているブドウ糖だけ。しかもそ…

 疲れ脳

ゲーム感覚で手軽にできる脳力トレーニングがブームになったように、誰もが自分の能力をもっと磨きたいという欲求を持っています。でも、実際の学力や知力を上げるとなると、そんな簡単な話ではありません。スポーツにおける筋力トレーニングと同じ王に、脳…

 脳を生き生きさせる食事

脳をイキイキさせるには、バランスのとれた食事と適度な運動が大切です。血の巡りをよくしたり、脳を元気にする食品を積極的にとりましょう。また、食品から十分な量をとることがむずかしい場合には、サプリメントを利用するとよいでしょう。 GABA (発芽玄…

 散歩

一日30分程度の散歩で構いませんから、体を動かして脂肪や糖を燃焼させることを心がけましょう。足を動かす機能は脳の頭頂部にあるので、頭のてっぺんまで血がめぐり、脳全体に血液をゆきわたらせる効果もあります。 摂取したエネルギーを消費するために、…

 腹八分目

生活習慣予防の基本はバランスのよい食生活。余分な脂肪や糖が体に残らないような食習慣を心がけましょう。体によくない食習慣は、脳にとってもマイナスに働きます。 まずは腹八分目を守ること。そして、一日三食、規則正しい食事を。夜遅くに食べるとエネル…

 血流

たとえば、高脂血症になると、血管内に脂肪が蓄積して血液が流れにくくなります。血液が流れにくい状態が続くと、高血圧を招きます。血圧がたあくなると勢いよく血液が流れてよいと思うかもしれませんが、それは違います。 急流にコケが生えないのは、流れが…

 脳によい環境

孤立しがちな人や、依頼心の強い人、ワンパターンな生活を送る人は、脳も怠けてしまいます。人とのコミュニケーション、変化のある生活、自分で責任を持って行動するといったことが大切です。 40代にもなると、若い時に比べて、記憶力が落ちると感じるかも…

 書き写し・音読・ゲーム

新聞や本を読んだ直後はわかったつもりでも、あとで思い出せないことがあります。情報が頭にとどまる時間が短いからです。ところが、文章を書きうつすと、情報がある程度の時間、脳に保持されるため、記憶されやすくなります。 情報を使える記憶にするために…

 人前で話す

言いたいことを人に伝えるのは難しいもの。会話は、思考を組み立てるのに必要な前頭葉の系列化の力を鍛える訓練になります。 まわりに聞き上手な人がいると、自然に訓練することができます。 また、披露宴のスピーチなどでは、原稿を棒読みせず、要点だけ書…

 パソコンとテレビ

パソコンやテレビを見続けると、視野が狭くなり、外界の情報をキャッチする能力が衰えます。また、会話が少ないと人の声を聞きとる能力も衰えます。つまり、目や耳から入った情報を立体的に処理する機能が衰えてしまうのです。 そうならないためにも、普段か…

 整理整頓

机やかばんの中など、身の回りの整理整頓はできていますか? 物忘れを訴える患者さんは、机の引き出しや鞄の中身を尋ねられても、すぐにこたえられないといいます。 記憶力に問題があるのではなく、意識せずに、なんとなく物をしまったり置いたりしているか…

 家事

梶は単純な作業の繰り返しではありません。たとえば料理。まず、冷蔵庫の中身を見て買い物へ行き、毎日違う食材から栄養や家計を考えながらメニューを決めます。さらに、複数のおかずを同時進行で調理し、家族の食事時間に合わせて仕上げなくてはなりません…

 睡眠のコアタイム

睡眠は、体の疲れをいやすだけではなく、脳に入った情報を整理し、記憶として定着させる大切な時間です。コアタイムを意識しながら、最低5時間は睡眠をとるようにしましょう。夜10時から2時までは、体の新陳代謝を促す睡眠のコアタイム。必ず12時前に…

 早起き

人間の体には生体時計があります。起きぬけは脳がしっかり働かないため、早起きしてウォーミングアップすることをおすすめします。生体時計にあった生活は脳のけ脳にも欠かせません。不規則な生活で朝起きる時間がバラバラでは、毎日時差ボケ状態のようなも…

 脳年齢

最近は20代でも、物忘れがひどいからと来診する患者さんが増えています。商談の途中に言葉が出なくなる、受けたばかりの電話の内容を忘れてしまうなど、働き盛りの方たちや同僚や家族から指摘されて受診するというケースです。こうした症状を若年性健忘症…