薬による治療

<治療>

 高血圧の治療は、患者さんの血圧のレベルや年齢、体質や合併症リスクの程度などを総合的に判断して行われます。リスクが高くない場合、当初は、食事療法と運動療法を中心とした生活習慣の改善がすすめられます。それでも血圧が目標値まで下がらない場合に、降圧薬を使って段階的に血圧をコントロールすることになります。
 薬を服用しても、生活習慣の改善が治療の基本になります。血圧が下がっても安心せず、継続して良い生活習慣をたもつことが重要です。

薬を飲む

薬を飲むときに注意することは?

<服薬時の注意点>

 治療に使う降圧薬は、はじめは少な目に処方して、2週間くらいごとに薬の効果を調べます。血圧の状態をみて、副作用の有無を確認しながら、薬の量を変えたり、別の薬に切り替えたり、薬を追加したりしながら目標値まで下げるようにしていきます。薬による治療も医師の指示に従って、継続して服用することが重要で、勝手に中止しないようにしてください。
 どんな薬も副作用が起こらないとはいえません。降圧薬も例外ではありませんから、もし副作用と思われる症状が出た時は直ちに医師に相談しましょう。特に薬を変えた時や追加したときは注意しましょう。