軟骨
軟骨は65-85%が水分でできており、2型コラーゲンとプロテオグリカンがその他の主な成分です。
軟骨の弾力性や衝撃を吸収する力は、たんぱく質の一種・2型コラーゲンの繊維が網の目状に張りめぐらされているためです。
プロテオグリカンは、ねばねばしたムコ多糖類のコンドロイチンにたんぱく質が結合したもので、コラーゲンの繊維の間を縫うようにして存在します。コンドロイチンがスポンジの役目を果たし、滑液を十分に蓄えることで、関節は滑らかに動くことができます。軟骨の表面は、氷の5−8倍、滑らかだといわれます。
関節のトラブルは、手指、腰、股関節、ひざによくみられ、多くは変形性関節症によるものです。
長年積み重なった負担により、自動車のタイヤが磨り減るように軟骨は磨り減っていきます。すると、軟骨の表面が毛羽立ち、クッション効果や滑らかな動きが得られず、曲げにくい、こわばるなどの違和感を覚えてしまうのです。
さらに、関節軟骨が剥がれ落ちて骨が剥き出しになり、骨の端にトゲ状の骨棘が生じたり、骨と骨の間が狭まり、ついには直接ぶつかりあうようになります。すると、激しく痛んだり、曲げ伸ばしができなくなることもあります。