憧れの気持ち
恋は若狭の秘訣と言われますが、化学的にも、恋をすると新生ニューロンが増えるということを実証する研究報告があります。
異性に対して憧れの気持ちを持ったり、好みの異性を見たりすると、脳の視床下部が刺激されてホルモン類の分泌が盛んになります。それが脳に入り、神経幹細胞に働きかけ、新生ニューロンの増加を促すのです。特に、性ホルモンはストレスをコントロールする脳内物質の一つとして、ストレスホルモンを抑えて心のバランスを保つ働きもあるとされています。
さらに、性ホルモンには抗酸化作用もあります。体内で発生した活性酸素を抑えることで、脳も含めた全身の若返りにつながるといえるのです。
脳を若々しく保つための憧れは、何も真剣な恋だけではありません。「考えるだけでワクワクした気持ちになる」これもまた、脳の活性化のポイントといえるでしょう。
例えば、歌手や俳優を熱心に応援する、コンサートやイベントに積極的に参加する、ダンスや歌の発表会にでるなど
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嫌な記憶は脳の老化を早める！？
ショックなことに直面して、気にしないようにしようと思ったけれど余計に気分が落ち込んだ・・・という経験はありませんか？ このいような場合の多くは、知らず知らずのうちにいやな記憶を何度も頭の中で呼び起こし、定着させてしまっているからといえます。
嫌な記憶はそれだけでストレスになり、脳の老化を進めるもとになります。忘れたいことがあったときに忘れようと思うのは逆効果。まったく別のことを考えるか、何も考えないようにするほうが早くわすれられます。
忘れたいことがあるときは・・・
自分に合った忘れ方を見つけましょう。
例えば、趣味に没頭する・歌を歌う・好きな本を読む・散歩する・運動する・ドライブに行く・友人に会って気晴らしする・・・。
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プチ逃避
仕事や人間関係でストレスがたまってきたときは、ストレスの原因を遠ざけて脳をリラックスさせることが必要です。そのために効果的なのがプチ逃避。ストレスの原因となっている場所から一時的に離れることで、他人から邪魔されない独りの時間を作るのです。脳のモヤモヤが晴れると同時に、よい気分転換が期待できます。
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ストレス解消
新生ニューロンはストレスによるダメージを受けやすいため、できるだけストレスをためこまない生活を送ることが、脳神経細胞を守るポイントとなります。
そこで特に大切なのが、睡眠 栄養 そして憧れの気持ちを持つこと。 ぐっすり眠ることは脳をストレスから遠ざけ、かつ記憶を定着させるのにも欠かせません。また、脳の血流をよくしたり、老化の原因の一つである酸化を防ぐには、栄養に気をつける必要もあります。憧れの気持ちは抗ストレス作用のある性ホルモンを分泌させ、脳も身体も若々しく保ちます。
新生ニューロンはいわば脳神経細胞の赤ちゃんのようなもので、非常にデリケートな細胞です。特に、ストレスを受けたときに分泌されるストレスホルモンというホルモンによって傷つきやすいとされています。
ストレスホルモンは、そもそもストレスを感じた時に、それを緩和するために分泌されるものですが、過剰になると海馬を攻撃してしまいます。つまり、せっかく海馬で生まれた新生ニューロンにダメージを与え、記憶力を低下させてしまうというわけです。
ストレスホルモンの過剰な分泌を抑えるには、ストレスをためこまないことが大事。そのために、とりわけ日常生活の中では睡眠、栄養、そして憧れの気持ちが大切になってきます。
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軽度認知障害
日常生活に特に不便を感じてはいないけれど、周囲の人から「最近、物忘れがひどい」と言われるようになった、というケース。もしかしたら軽度認知障害（ＭＣＩ)の恐れがあるかもしれません。これは海馬のニューロンが委縮することで引き起こされる症状で、アルツハイマー病の前段階とも言われています。５０から６０代の世代に多いのが特徴で、加齢やストレスが関わっていると言われていますが、原因はまだはっきりしていません。気になる場合は一度、物忘れ外来や脳神経外科を受診してみましょう。
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楽しんで続けること
運動が脳に良いといっても、きつい運動を無理に行う必要はありません。ジョギングやウォーキングなど、無理なく続けられる程度の運動が良いとされています。長続きさせるポイントは、楽しみながら行うこと。ゴルフなど仲間と楽しみながらできるスポーツや、景色を楽しみながらの散歩などもおすすめです。また、続けていくうちにもう少しレベルを揚げてみようといった、前向きな気持ちや目標がうまれてくればなおのことベターです。
やる気を持って、楽しく、コンスタントに続けることが、毎日のように生まれる新生ニューロンを育てる良策といえるでしょう。
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適度な運動でBDNFを増やす
新生ニューロンは、２週間から１ヵ月程度で成長し、一人前のニューロンとなります。私たちが食事をして成長するように、ニューロンの成長にもえさが必要です。きおれを成長因子（グロースファクター）といいます。新生ニューロンにおける成長因子はＢＤＮＦという特殊なたんぱく質。脳の中にこの物質が増えると、新生ニューロンが成長しやすいことがわかっています。
このＢＤＮＦを増やすためのキーワードが運動です。
アメリカでのマウスを使った研究で、運動量が増えると頭の中でＢＤＮＦが増えるということが明らかになっています。さらに、運動によって新生ニューロンの数そのものも増えるということも明らかになっています。運動は健康によいとされていますが、脳を健やかに保つためにも欠かせない要素なのです。
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