予防
まずは、毎年の健康診断で尿酸値が高めと言われている人は、生活習慣を注意することが大切です。食事をする際には、お酒を飲むならプリン体の多いビールは避け、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒を少量にするなどの工夫をします。できるだけ肉類、魚介類に偏らないバランスのよい食事をとるよう心がけましょう。プリン体だけを意識するのはなかなか難しい面もありますので、食事の全体量を減らすという意識をもつことも大切です。腹八分目を心がけると、尿酸値は低下していきます。また、尿をたくさん排泄させるという意味で、アルコール以外の水分を意識して摂取することも重要です。
万一、痛風発作を起こしてしまった場合は、できるだけ早く内科にかかりましょう。たいていの場合、症状は1週間から10日たつと徐々に治まっていきますが、あまりに痛みが激しいときは、患部に氷嚢をあてるなどして冷やす、できるだけ動かないよう安静を保つなど、緊急の措置をとりましょう。もちろん禁酒です。
痛風発作が始まった時点で頓服薬として非ステロイド系抗炎症薬などで痛みを抑えたり、尿酸をコントロールする薬を継続的に飲むという方法もあります。ただし、この場合は薬で尿酸の上昇を抑えるわけですから、一度飲み始めたら、相当、長い間のみ続けなければなりません。
本来は、自分の注意で防ぐことのできる痛風。自らの生活を見直し、改善していくことをお勧めします。