DHA


DHA (ドコサヘキサエン酸)は脂肪酸の一種。体内のすべての細胞に存在し、組織を構成する成分のひとつです。特に目や脳、心臓の筋肉、胎盤に多く含まれています。
 また、体に不可欠でありながら、体内ではほとんど合成できないため、食事などから積極的に摂取したい栄養成分です。

 DHAは様々な細胞に存在し、その働きは多岐にわたっていますが、中でも特に多く存在するのが目の網膜です。平均的なほかの細胞に含まれる量を1とすると、網膜細胞には50倍もの量がふくまれているといわれています。視覚情報の伝達が迅速に行われ、網膜がやわらかく保たれているのもDHAの働きによるもの。また脳では、神経細胞同士の情報伝達がスムーズに行われるよう、脳の働きをサポートしています。その他にも体中のめぐりをよくし、コレステロールのバランスにはたらきかけることでも知られています。頭と体の若々しさをいつまでもキープするために必要な栄養成分、それがDHAなのです。

 DHAはイワシやサバなど青魚や、マグロ、ウナギなど、主に魚類に含まれます。常温では固まりやすい動物性の脂肪に比べて、水中を泳ぐ魚に含まれるDHAは常温でも固まらない性質があるため、人間の体内でも固まりにくいのが特徴です。そのため、滞ることなく、スムーズに体内を流れるわけです。
 肉をよく食べる欧米人に比べ、日本人はバランスのとれた食生活を送ってきたといわれるのは、魚中心の食生活のおかげです。
 しかし、食生活が欧米化してきた昨今では、日本人にとてもDHAは不足しがちな栄養成分。今、私たちが積極的に摂取したい成分のひとつにあげられています。

 DHAは加熱に比較的強いため、煮物や焼き物でも成分が多く失われることはありませんが、太陽光には弱く、酸化しやすいため、新鮮な素材を調理して摂取するのがよいでしょう。
 また、DHAは特に目の後ろの脂肪に多く含まれているので、頭までまるごと食べられる魚を食べるのもおすすめです。
 しかし、近年は魚を切り身で購入することが多いため、DHAが摂りにくくなっているのも事実です。そこで、サプリメントなどで摂取するのも賢い方法です。
  
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