記憶とは、脳細胞のネットワークの変化

　そもそも、人が物事を記憶するとき、脳の中では何が起こっているのでしょうか。
　脳には１２０億本以上のニューロン（神経細胞）があり、これらは複雑なネットワークをつくっています。そこに、感覚器などを通して情報が外からはいってくると、脳の海馬という部位を通ってニューロンを刺激し、ネットワークを変化させます。つまり、記憶するとはニューロンのネットワークが変化することなのです。
　しかしここまでの段階では、記憶が単につくられたにすぎません。その記憶を保存したり、必要に応じてとりだすことも大切です。
　つくる⇒保存する⇒取り出すの一連の流れができてはじめて、記憶が成立するのです。

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