段差をなくす
住まいの構造に問題がある場合もあります。たとえほんの少しでも、くぼみや段差を作らないよう心がけましょう。とはいえ、完全なバリアフリーに、という意味ではありません。はっきりした段差なら本人も注意するでしょうし、心身の状態によってはリハビリとしても役立ちます。むしろ「これぐらいは大丈夫」と思えるような数ミリの段差が危険なのです。
畳のかすかなへこみ、畳のヘリのわずかなふくらみ、玄関マットや無造作に置いた座布団。 家の中に、このようなちょっとした段差を作りだすものがないかチェックしておくことが大切です。
つまづき同様、すべりを防ぐことも転倒予防には欠かせません。すべりやすいものの筆頭はスリッパです。室内でスリッパをはくのは、できれば避けることがベスト。下肢が冷えやすい場合は、滑り止めのついた靴下がおすすめです。
転倒すると骨折から寝たきりになりやすいため、転倒しないよう日頃から用心することが大切です。住まいのチェックとともに、転倒予防体操などで筋力をつけるのもいいですね。