海馬は記憶の窓口、かつ司令塔

 つい数分前に見たはずの、テレビ通販の電話番号は思い出せないのに、昔大切に飼っていたペットの名前はすぐ言える、ということはよくあるものです。
 実は記憶には、見聞きした情報をそのときだけ保存するワーキングメモリ、数十秒程度のごく短期保存する短期記憶、そして半永久的に保存する長期記憶の3つがあります。たとえば人から聞いた電話番号をすぐに復唱する、というときの記憶はワーキングメモリになりますし、その電話番号を一時的に覚えて電話をかける、というときには短期記憶になります。でも頻繁に電話をかけている間柄なら、いつでも番号を暗唱できるのではないでしょうか。それが長期記憶です。
 ワーキングメモリに主に関わっているのは脳の前頭連合野という部分です。そして短期から長期へ保存されるときに、海馬が窓口かつ司令塔となり、ニューロンを変化させ、大脳皮質に定着させるのです。
 記憶にとって海馬はとても重要な部位であるといえます。海馬の活動が鈍くなると、情報がうまく脳に入りづらくなり、かつ、入っても整理されず記憶としても定着もしない、ということいなってしまうのです。

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