脂肪肝の人は血液がどろどろ
脂肪肝の人は、動脈硬化が原因となって発症する狭心症や心筋梗塞、また、糖尿病や高血圧の発症リスクも高まると考えられています。
実際に、脂肪肝の人の血液を血流の状態を観察できるMC−FANという装置を使ってみると、例外なく、ドロドロ状態で、流れが悪くなっています。このドロドロは、赤血球の変形能(しなやかさ)が失われ、白血球や血小板の粘着性が高まることで生じます。
脂肪肝の人は、中性脂肪が他の組織や器官にも蓄積されており、動脈硬化やメタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満に加え、高脂血症、高血圧、高血糖のうち2項目以上に異常値がみられる状態)を発症しやすいのです。脂肪肝は、さまざまな生活習慣病の予備軍となっていることの警告であるといってもよいでしょう。
→ 肝機能障害対策