中耳炎

 子供の病気で、意外に多いのが耳のトラブル。とくに、乳幼児は鼻と耳をつないでいる「耳管」が太くて短いため、感染が広がりやすく、中耳炎になりがちです。
 中耳炎というと、ほとんどが、「急性中耳炎」を指します。これは、風邪によるのどや鼻の炎症が耳にも広がって中耳に炎症を引き起こす病気。風邪をひいたあとに、耳を痛がっている場合は要注意です。
 また、耳だれや耳から血が出ているときも、すぐに耳鼻咽喉科へ連れて行きましょう。早めにきちんと治療をすれば2−3日でつらい症状は治まりますが、中耳に分泌物が残っていることもあります。完全に治りきるまでは、しっかり治療を続けることが大切です。
 この急性中耳炎をきちんと治療しておかないと、「滲出性中耳炎」に移行してしまうケースがあります。滲出性中耳炎がこわいのは、聴力の低下をまねく点。耳の聞こえが悪いといって受診する子の多くには、この滲出性中耳炎がみられます。
 聞こえがひどく悪かったり、抗生剤を飲みつづけてもなかなか治らないような場合は、鼓膜を切開して分泌液を取り出すなどの処置が必要になることもあります。
 子供が風邪をひいたあとには、中耳炎のおそれが強まるということを、ぜひ覚えておいてください。

→ Marron Health Club 植物・ハーブのページ右上関連商品