中年期の目の健康

 中年期(45-64歳)になると、新聞などの細かい文字が見えにくくなるのは、目の老化により近くにピントが合わなくなるため。人間の目の調節機能は生まれた時から徐々に衰えていき、45歳くらいで、老眼の目安である近点(ピントを合わせられるもっとも近い距離)が33センチ以上になるといわれます。
 目の老化は老眼だけではありません。よくみられるのが、目のかすみなどが起きる白内障です。目のレンズにあたる水晶体のたんぱく質が加齢や紫外線などの影響で変性したり白くにごることが原因です。
 近年、増えているものが、モノを見たときに像を写すもう半の黄斑部の機能が低下する加齢黄斑変性。最初は視野の中央がゆがみ、次第に視界の中心が暗く見えなくなっていきます。

 目のピント調節は、毛様体筋という筋肉が収縮し、水晶体が厚みを変える事で行われます。
 近くばかりを見ていると、毛様体筋が疲労し、硬くなります。普段から、読書やパソコンなど近くを見ることが続く場合、ときどき遠くを見るように心がけましょう。

 ブロッコリーやケールなどに含まれるルテインは水晶体や黄斑部に多く存在し、有害な青色光を鳩首して目を守ると考えられています。ルテインは体内では合成できず、また加齢やストレスにより減少するため、野菜不足を感じる人は積極的に摂取しましょう。
 サケやイクラなどに含まれる赤い色素のアスタキサンチンは、目が疲れたときの回復を助けたり、加齢とともに気になるピント調節に働きか稀有rとされます。
 ブルーベリーや黒大豆に含まれるアントシアニンという色素は、モノを見るときに必要な視細胞のロドプシンの再合成を助けるといわれます。
 イワシ、サバなどの青魚に豊富なDHAは、人間の体内では目の網膜細胞にもっとも多く含まれます。DHAは網膜細胞から脳への情報伝達をスムーズにするといわれます。

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