体内年齢

 私たちの体の中には、ビタミン・ミネラルなどの基本栄養素をはじめ、実に多種多様な成分が存在し、人が健やかに生きるためにさまざまな働きをしています。ところが成長のピークを迎える20代前後から、徐々に代謝能力が落ち始め、それら成分を合成する能力も低下。体にもともと存在する成分は、全般的に減少してしまいます。これが老化の引き金。

 体内に存在する成分には抗酸化作用をもつものが多く、これらが減少すると体のいたるところが酸化。サビは衰えとして表面化するとともに、ほうっておくと病気につながりかねません。また、体が酸化すると体内に存在する成分も本来の力を発揮できず、老いを加速するという結果に。この悪循環をたちきることが、加齢に負けない体作りの基本です。

 年齢を重ねるにつれて減ってしまった分を補い、体内成分を量・質ともに充実させるには、何より食事が肝心。それら成分の中には体内では合成されないため、食事などで補うことが必須のものもあります。感じるのは体全般の衰えなのか、特定部位の衰えなのかを見極め、今の自分に足りない成分をしっかり摂ることがこれからの賢いエイジングケアです。

 人は誰も等しく年をとりますが、年齢の重ね方は人それぞれ。いつまでも若々しく見える人もいれば、実年齢以上に老け込んで見える人もいます。要は気の持ちよう。「内面も外面もいくつになってもイキイキと輝いていたい」とがんばるか、「どうせ年だから」とあきらめるかその違いは、加齢の速度を左右します。前向きになるのが早ければ、それだけ年を重ねるスピードはゆっくりとなるのです。

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