コエンザイムQ10と生命活動

 コエンザイムとは補酵素を意味し、体内で酵素の働きをスムーズに促す役割を果たしています。中でもコエンザイムQ10はエネルギー産生の約9割に関わる重要な補酵素。私たちの体を構成する約60兆個の細胞、そのほとんどにコエンザイムQ10がふくまれていることからも、その重要性がわかります。たとえば体の隅々まで酵素と栄養を届ける心臓。このポンプをひとときも休まずに動かすためには、エネルギーを作るコエンザイムQ10が不可欠。ところが心臓のコエンザイムQ10含量は20歳前後をピークに、40代で30%、80代では50%以上も失われてしまいます。程度こそ違いますが、肺・肝臓・腎臓・皮膚も傾向は同じ。この体のあらゆる部位で起こる加齢によるコエンザイムQ10減少こそ老化の大きな原因だったのです。

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