海馬の働き

 たった今起きたことなのに、すぐその出来事を忘れてしまう。これがボケの特徴ですが、なぜ記憶が残らないのでしょう。その秘密は、脳の中の海馬が握っています。海馬は、テープレコーダーにたとえるとカセットテープにあたります。
 海馬は、脳の一番奥、側頭葉の内側に左右一対あり、直径約1cm、長さ約5cm、小指ほどの大きさです。
 脳に情報が入ってくると、海馬がいったん貯蔵し、ふるいにかけます。見聞きした感覚、体の動き、言葉、出来事など、必要であると海馬が判断した情報が、大脳皮質の前頭連合野という場所にある記憶の整理だなに保存され、不要と判断された情報は捨てられます。
 しかし、海馬を構成する神経細胞が脱落したり萎縮すると、海馬の働きは著しく低下します。脳に入ってきた情報を受け止められないため、貯蔵したり、ふるいにかけることはできなくなります。
 ボケは、新しいものを覚えられないことをいいます。朝食を食べたような、体験したばかりのことをすぐに忘れてしまうのは、海馬の機能の低下によると考えられます。ザルでは水を受け止められないように、情報を記憶としてとどめておくことができない状態なのです。

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