フラボノイドの抗酸化作用
イチョウ葉に含まれるフラボノイドは約30種類。このフラボノイドの血流改善への働きかけは2つあります。その一つが、優れた抗酸化作用による血管拡張の維持です。
血管は絶えず拡張と収縮を繰り返し、適切な血圧を維持していますが、拡張と収縮は、それぞれを促す物質によって調節されています。この拡張を促す因子(血管拡張因子)としてあげられるのがNO(一酸化窒素)です。血管は、血管内皮から分泌されるNOが働くことで十分に広がり、血液をスムーズに流すことができます。しかし、NOは活性酸素(フリーラジカル)の代表格であるスーパーオキシドによって傷つけられ、サビつきやすい物質。すると、NOからは血管を拡張する機能が失われてしまうのです。つまり血管のあちらこちらで活性酸素が発生すると、血管が収縮し、血液の流れが悪くなるため、血圧の上昇や末梢血管の循環不全を引き起こす一因となってしまうのです。
フラボノイドは、スーパーオキシドを消去することで、NOの働きを守り、血管拡張作用を正常に保つことに役立つと考えられています。