不足分を補うときは目安量に注意

 ここまで、ビタミン・ミネラルの不足についてお伝えしてきましたが、欠乏するのが心配だからといって、むやみに摂りすぎてもいけません。水溶性ビタミンの場合、大量に摂っても尿へ排泄されてしまうので、過剰摂取となることはあまりありません。一方、脂溶性ビタミンは水に溶けにくく、尿へは排泄されにくいため摂りすぎると、健康に害をおよぼす場合があるのです。
 ミネラルに関しては、さらに気をつけなければなりません。というのも、先ほど触れたように、ミネラルの中には相互作用を持つものがあります。そのため摂りすぎると、他のミネラルの働きを打ち消してしまうことがあるのです。例えば、亜鉛と銅も対になって作用しており、亜鉛を摂りすぎると銅の吸収が低下し、反対の場合も同様になります。また、ビタミンは摂りすぎをやめれば元に戻ることが多いのですが、ミネラルの場合、過剰摂取をやめてもなかなか戻らない場合があります。
 ですから、ビタミン・ミネラルは不足しないよう心がけたいのはもちろんのこと、摂りすぎも注意が必要です。国の対策としても、欠乏症、過剰摂取の両面で健康障害を予防する考えから、5年ごとに日本人の食事摂取基準をとりまとめ、公表しています。
 ただし、ビタミンの吸収による体内の利用効率は、個人差があります。少しでもオーバーしたらどうしようなどと神経質になりすぎず、ひとつの目安として考えましょう。サプリメントで補う場合は、目安量を守って利用することが大切です。

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