善玉菌VS悪玉菌

 人間の腸内には約500-1,000種類もの細菌がすんでいます。それらの細菌は、体によい働きをする善玉菌と、体に有害な働きをする悪玉菌に大きく分けられます。
 主な善玉菌には、ビフィズス菌、乳酸菌、納豆菌、酪酸菌などがあげられます。一方悪玉菌には、大腸菌、病原菌やブドウ球菌ウェルシュ菌などがあげられます。人間の体内では、善玉菌と悪玉菌が共生したり拮抗関係を保ちながら勢力争いをしていますが、近年、このバランスが崩れると、体に悪影響を及ぼすことが明らかになってきました。
 そこで生まれたのが1989年にフラーという学者により定義されたプロバイオティクスという考え方です。プロバイオティクスと対比される抗生物質のアンチバイオティクスは、病原菌だけでなく、腸内の善玉菌まで殺してしまいます。それに大使、善玉菌を増やし、腸内の細菌のバランスを保ち、健康に役立てるのがプロバイオティクス。
 現在では宿主に有益な作用をもたらす生きた微生物、及びそれを含む食品と定義されています。プロバイオティクスを健康に活かす考え方は、ヨーロッパを中心に世界中に広まりつつあります。

 → Marron Health Club