動脈硬化

 血管がしなやかで弾力性に富んでいると、血管はスムーズに流れます。ところが、血管壁が厚くなり、血管が硬く狭くなって弾力性を失うと、血液は通りにくくなります。
 血管が柔軟性を失うのは、LDLコレステロールが血管内に多量にたまることから始まります。酸化したLDLコレステロールが血管壁に入り込むと、白血球に一種マクロファージがこれを食べます。コレステロールを食べ過ぎたマクロファージは死んでしまい、その残骸や脂肪の塊が血管壁にたまっていきまうs。こうして血管壁が厚く、硬くなっていくのです。この状態を動脈硬化といいます。
 動脈硬化の状態が続くと、心筋梗塞脳梗塞など、深刻な病気の引き金になることもあります。

 ドロドロ血液と動脈硬化は、どちらも偏った食生活や運動不足、ストレスや喫煙習慣などにより起こりやすくなります。
 しなやかな血管を保つためにも食生活の改善が大切。血液はもちろん、私たちの体はすべて口にした食事からできているのです。毎食守れなくても、一日のトータルで考えるなど、続けていくことが肝心です。

 そばに含まれるルチンは毛細血管を丈夫にする働きがあります。水に溶けやすい性質があるので、そば湯を飲むのもよいでしょう。秋の味覚、ギンナンを実らせるいちょう葉に含まれるエキスには、血管を広げる働きがあります。
 身近な和の食品を取り入れて血管をしなやかに保ちましょう。

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