血中脂質

 血液中の中性脂肪コレステロールは、一定量を保つようにコントロールされていますが、調節がうまくいかなくなり、増えすぎると、血液の健康に影響を及ぼします。
 中性脂肪が肝臓で燃焼しきれないと、燃えカスであるレムナントという物質が発生し、赤血球の膜がもろく破れやすくなり、血小板の凝集がはげしくなるため、血液がドロドロになります。そのため、中性脂肪が多いと、赤血球の変形能力も低下します。
 コレステロール活性酸素により酸化されたり、HDLコレステロール(善玉コレステロール)とLDLコレステロール(悪玉コレステロール)のバランスが崩れ、悪玉が極端に増えるようなら要注意です。

 血中脂質が増える原因には、ホルモンの異常などもありますが、偏った食事や過食などの食生活や運動不足などの生活習慣によるものが大きいといわれています。
 脂質は、私たちの体でエネルギー源などとして活用されますが、摂取量が消費量を上回ると、余分な脂質が溜め込まれ、内臓脂肪となったり、血液中に過剰な脂質が存在するようになるのです。
 血中脂質の増えすぎを防ぐには、脂肪分をとりすぎず、適度な運動を心がけることが大切です。

 イワシやサバ、ブリなどいわゆる背の青い魚の油には、中性脂肪を下げ、赤血球の膜をしなやかに保って変形しやすくするほか、血小板の凝集を抑える物質をつくる優れた働きがあります。肉類の脂にはない働きです。
 このほか、緑茶を飲むことでカテキンの作用により、活性酸素の発生を抑えます。

 ストレスは活性酸素を発生させたり、血管を収縮させて血液の循環を悪くします。
 日本人はまじめな気質なので、ストレスを溜め込みやすいといわれます。ストレス解消のために運動や習い事をしようと思っても、それが義務になると、かえってストレスになりかねません。気楽にできる自分にあったストレス解消法を見つけることが大切です。

 詩誌tうを貯めこまないためには、運動でエネルギーを消費するのが一番。筋肉が増えると、エネルギーを燃焼しやすくなる効果もあります。
 まずは、ムリせずに手軽にできる軽い運動を、日常的に続けてみてください。
 例えば、駅やオフィスでエレベーターを使っていたのを階段を利用するだけでも、運動になります。
 また、後ろ向きに歩くこともおすすめ。普段は使わない筋肉に刺激を与えることができるからです。ただし、安全な場所で行うようにしてください。

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