血流不良
赤血球や白血球は、毛細血管の太さより大きいにもかかわらず、前進をスムーズに流れています。それは、赤血球や白血球が変形して通過しているからです。しかし、これらの血液成分が異常をきたすと、血液が流れにくくなります。
その他、血小板の凝集性や粘着性が高くなって毛細血管をふさぐことも血液の流れを悪くする原因です。
血液ドロドロ状態をもたらすのは、生活習慣の乱れです。
まず、血糖値が高いと赤血球の変形能力が低下したり、赤血球同士をくっつけます。また、ストレスや喫煙により活性酸素が発生すると、白血球が酸化し、白血球同士でくっついたり、血小板と団子状になって毛細血管をふさいでしまいます。さらに、血小板の凝集性や粘着性が高くなるのは、糖分の摂り過ぎやお酒の飲みすぎも原因の一つです。
こうした生活習慣を改めて、ドロドロ血液を防ぎましょう。
血液のめぐりに働きかける食品をとりましょう。
酢に含まれる酢酸やクエン酸は血液をサラサラにする働きがあるほか、血管を広げて流れやすくします。
また、大豆には血液の材料となる良質のたんぱく質をはじめ、レシチンやイソフラボンなど健康のために必要な成分が含まれています。
納豆に含まれるナットウキナーゼは血液をサラサラにする力が強く、できてしまった血栓を溶かす働きがあります。大豆そのものには含まれず、発酵することで初めてこの働きをもたらします。
適度な飲酒は血流をよくしますが、飲みすぎはよくありません。血小板が固まりやすくなるためです。
また、タバコにより発生する活性酸素が白血球を酸化させるため、喫煙者の血液はドロドロの傾向があります。サラサラ血液を目指すには、まず禁煙からです。