血液の働き

 食事から摂取した栄養素は小腸から吸収され、肝臓で体に必要な形につくりかえられます。血液は、こうしてできたブドウ糖アミノ酸を各器官に運搬します。
 また、栄養素がエネルギーに変えられるときに発生した老廃物を細胞から回収し、肝臓や腎臓に運ぶのも血液の重要な役目です。
 そのほか、体内でつくられた各種ホルモンを目的の器官に運ぶ役目も忘れてはなりません。

 心臓から送り出された血液は、呼吸によって肺から取り入れられた酸素を、全身の細胞に届けます。そして、再び心臓に戻るときには、細胞から受け取った二酸化炭素を肺に送ります。

 代謝により発生した熱は、血液によって全身に送られ、体温が維持されます。
 また体温が上がると、血管が拡張し、余分な熱を分散させます。逆に体温が下がると、血管が収縮して血液量を減らし、体の熱が逃げないようにします。

 血管が破れて出血すると、血小板が集まって破れた部分をふさぎます。さらに、血漿が血液を固めて出血を止めます。

 白血球には外部から体内に侵入した細菌やウイルスを攻撃する働きがあります。顆粒球が細菌を食べたり、リンパ球が抗体(免疫物質)をつくってウイルスと戦うことで、病気から体を守ってくれます。

→ Marron Health Club 血液さらさら特集のページ