骨のトラブル
骨折は、高齢者が介護を必要とする原因の一つになります。
加齢により骨がもろくなると、若いときならなんでもない転倒が、骨折にいたることもあります。
高齢者の場合、骨折そのものは治っても、衰えた筋力や運動能力がリハビリで回復せずに寝たきりになることも少なくありません。また、骨折への恐怖から日常生活に消極的になり、認知症の引き金になるケースもあります。
骨の外側は、骨膜という薄い膜が骨を保護しています。骨末の内側に硬い緻密骨があり、その中にやわらかい海綿骨があります。これらの骨が、加齢とともにまず中心部の海綿骨からカルシウムの量が減少し、スカスカの状態に。やがて緻密骨も薄くもろくなっていきます。