食事の欧米化
焼魚に魚の煮物、玄米のご飯、味噌汁など。これらは、昔の日本家庭の一般的な献立です。ところが、この数十年で日本人の食生活は大きく変わり、食の欧米化が進んで、一見、食生活は豊かになったかのようです。しかし、私たちの栄養バランスは大きく崩れ始めているのです。
かつて、日本人の摂取エネルギーに占める脂肪の割合はわずか5%でしたが、現代ではその5倍以上の25.3%に達しています。これは、肉を食べる機会が増えたこと、いためる・揚げるなど、油を使う調理法が増えたことが原因だと考えられています。
逆に、摂取量が減った栄養素の代表が食物繊維です。終戦直後には1日27gもの食物繊維を摂取していたのに大使、現在では約14g程度と約半分にまで減少しています。