紅麹


 麹とは、穀物や豆などを蒸したものにコウジカビと呼ばれる食品発酵に有効な菌を繁殖させたもの。日本の酒・醤油・味噌など、麹を用いた発酵食品は、東洋独自のものといわれています。
 紅麹とは、麹菌の一種です。味噌や醤油、日本酒に用いる黄麹や、もろみ酢泡盛でおなじみの黒麹の仲間です。
 名前のように、鮮やかな紅色をしており、中国や台湾では、酒類や漬物などの発酵食品などに用いられます。紅色のため、染料として使われることもあるそうです。
 中国で明の時代に編纂された漢方薬の権威ある書物本草綱目にも紅麹が記されており、食品としてだけでなく、漢方薬として古くから用いられてきたことがうかがえます。

 中国や台湾などでは、紹興酒や紅酒などの酒類、腐乳と呼ばれ、調味料などとしても使用される発酵食品の一種、紅腐乳などに含まれることで知られています。日本では沖縄の郷土料理、豆腐を使った発酵食品 豆腐ようや紅ムーチーと呼ばれるもちに使われています。
 特に豆腐ようは琉球王朝時代に滋養ある食べ物として、上流階級の貴族の間で、病中・病後職として少量だけ生産され、珍重されたといわれています。近年、その紅色が天然の着色料としても注目され、かまぼこの色づけなど、幅広い用途にしようされています。

 紅麹に含まれる成分としては、ロバスタチン(モナコリンK)やGABAがあげられます。
 ロバスタチンは、コレステロールの合成を阻むといわれている物質。しかも、善玉コレステロールには影響せずに悪玉コレステロールのみ下げるという優れた働きをします。
 欧米諸国でも、今や紅麹は生活習慣を気遣う人々の間で大変な注目を集めており、レッドイーストライスの名称で、大変ポピュラーな存在になりました。
 またギャバは、抑制性の神経伝達物質として働くといわれていますから、リラックス効果やストレスを和らげるのに役立ちます。

 紅麹を含む食品には、保存を目的としている発酵食品など、塩分の高いものや、酒類などが多いため、食品そのものを大量に摂取すると、かえって栄養のバランスを崩しがちです。
 中国などでは紅麹を含む発酵食品を調味料がわりに、または材料の一部として料理に使用します。このような使い方を参考に、私たちの食卓のメニューに取り入れるのもひとつの方法です。また、最近では紅麹を含むサプリメントが登場していますから、バランスのよい食生活、規則的な生活習慣とともに、上手に取り入れながら日々の健康に役立てたいものです。
  
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