ふだんの生活態度

　では、関節の老化を招きやすい要因はなんでしょうか。

遺伝・体質

　ひざのトラブルを知慮うしても、次に腰など他の場所にトラブルが起きるひとは少なくありません。もともと軟骨が磨耗しやすい体質であると考えられます。

運動習慣

　たちっぱなしで働いたり、ハードな運動をするなど、体の一部に負担がかかる場合、骨の一部に偏った力が加わり、節にダメージを与えます。

肥満

　多すぎる体重は、ひざに過度の負担をかけます。

体型

　日本人に多いＯ脚は、ひざの内側に偏った力が加わり、内側の関節軟骨が磨耗します。逆にＸ脚は、外側の関節軟骨が磨耗します。

血管の老化

　内蔵や筋肉などに栄養を与える血管の老化は、全身の老化につながりますが、節にも影響があります。軟骨は滑液により栄養がもたらされますが、筋肉が滑液に栄養を送り込むポンプになるためです。つまり、高脂血症や高血圧など血管の老化のリスク要因は、節のトラブルのリスク要因にもなるのです。
　バランスのとれた食生活や、適度な運動を持続的に行うことが、節を若々しく保つためにも必要です。
　
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