更年期について

 女性の更年期とは閉経の前後5年。閉経期の平均が50歳ですから、45〜55歳がひとつの目安になります。
 この時期、女性の体は大きな転換期を迎えます。加齢による卵巣機能の低下によって、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急激に減少するからです。つまり、女性の更年期とは卵巣の機能が衰えてしまう期間ということもできます。
 その結果、頭痛、肩こり、倦怠感、ほてり、のぼせなどさまざまな症状を感じる人が多くいます。これらを不定愁訴といいますが、ほかにも、手足の冷え、多汗、動悸、めまい、イライラ、憂鬱や不安感、肌のハリの衰えや乾燥などがよくあげられ、厳密にはその症状は200種類を超えるとも言われています。
 不定愁訴の症状は、いつもあるわけではなく現れたり消えたりするのも特徴です。