冷えのしくみ

  指先が冷たくなり、なかなか温まらない、ゾクゾクするなど、冷えを訴える人が増えています。それは、血の巡りに原因があるかもしれません。
人間の体は、内臓の機能を維持するために、自律神経の働きによって、体の中心部の温度が36-37度を保つよう調整されています。そのため寒さにさらさあれると、体の中心部の温度を維持しようと、中心から遠い手足の先の温度はさがり、冷たくなります。
 健康であれば、体は冷えた部分の温度をあげるために、血のめぐりをよくしようと働きかけます。ところが、自律神経がうまく働かなかったり、血管に問題があると、血の巡りが滞ったままになり、温度が戻らなくなります。
 その結果、血の巡りが滞ることで、手や足が冷たいばかりか、様々な不調をもたらすのです。

 冷えがもたらす不調は様々です。手足の先が冷たい、全身が冷えるなどのほかに、血の巡りが悪くなることで、頭痛や肩こりなどが起こる場合もあります。また、生理不順や不妊症のような女性特有の体の悩みも、冷えが関わるといわれます。
 肌にとっても寒さは大敵。肌に栄養が行き渡らないため、乾燥とあいまって、肌荒れがくすみの原因になります。
 冷えは、実は全身の不調と関係があるものなのです。

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