翌日のワザ 

 
 気をつけたつもりが、つい食べ過ぎ、飲みすぎてしまった そんなときは、翌日すばやく挽回作戦を開始しましょう。飲みすぎたら、まず二日酔い対策と、肝臓が元気になるような生活を。カロリーオーバーには、余分なエネルギーをリセットするために食生活を工夫しましょう。

 飲みすぎた翌日は、積極的に水分補給をして血中アルコール濃度をダウン。尿の出が悪くなっているので、利尿作用のある熱いお茶をのみましょう。
 また、食事をすると、肝臓の血流が増して、アルコ−ルの分解を促します。食欲がないなら果物が○。果糖が代謝されるときに、アルコール分解に必要な物質が作られるからです。特に柿にはアセトアルデヒドの分解を進めるカタラーゼという酵素がふくまれているので、おすすめです。

 食べ過ぎ、飲みすぎには、肝臓の再生を促すたんぱく質、ビタミンやミネラル、食物繊維などをバランスよく摂取しましょう。
 たんぱく質は、脂質の多い肉や乳製品より、肝臓の負担にならない大豆食品での摂取がおすすめ。肝臓は栄養分の貯蔵庫ですが、ビタミンA/C/Eは、ダメージを受けると減少するので、飲みすぎ・食べ過ぎのあとは必ず摂取したいものです。

 睡眠が不足すると肝臓が休まらず、処理する老廃物の量をふやします。また、起きて活動していれば、血液が肝臓に行き渡らなくなります。また、運動不足は余分なエネルギーを蓄積し、血液のめぐりを悪くします。
 休肝日をつくるのも大切。週に2日程度は、肝臓をしっかり休ませてあげましょう。

 食べ過ぎたと思ったら、翌日から、過剰に摂取したエネルギーのリセットを開始。無理せず、1週間くらいかけて帳尻を合わせましょう。
 摂取エネルギーを減らすといっても、食事をぬくのはNG。1日3食、栄養バランスととれた食事を規則正しく続けながら、脂質・糖質の量を考え、総エネルギーを減らすよう、メニューを工夫しましょう。

 お酒だけ飲んでいれば太らない
 お酒好きの人がそう話すのを聞いたことがありませんか? 確かにアルコールはエネルギー源として真っ先に消費されます。続いておつまみに含まれる糖質、たんぱく質、脂質の順で消費されます。
 そこで、アルコールは体脂肪に変わりにくいとはいえますが、残念ながら、アルコールがエネルギーに利用された分一緒に食べたおつまみの栄養素が体脂肪になって蓄積されてしまうことになります。

 おつまみを食べずにお酒だけを飲んでいればあまり太らないかもしれませんが、それでは肝臓をいためるもとになってしまいます。とてもおすすめできません。
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