GABA

 
ギャバは、哺乳類の脳や脊椎に存在する神経伝達物質の一つで、脳内の神経細胞同士の情報交換の手助けをします。脳を穏やかでスムーズに働かせるために、重要な役割を演じている栄養成分です。また、血圧を正常に保ったり、腎臓などの機能にはたらきかけたりすることもわかっています。GABAは睡眠中の深い眠りに入っているときに脳内で生成されるといわれています。しかし、睡眠時間が短い現代人にとっては残念ながら不足しがちな栄養成分だといえます。

 脳内の神経に作用する神経伝達物質には、興奮性のものと抑制性のものがあります。GABAは抑制性の代表格。仕事や日常生活の中で緊張を伴うことが多い現代人のストレスもやわらげてくれるのです。GABAは吸収されやすいため、緊張するシーンお前にGABAを摂取しておくと、リラックスして臨むことが期待できるのでおすすめです。ほかにも、すっきりと朝を迎えたい、晴れやかな気分で毎日を過ごしたいなど、心の健康を気遣う人にとって、GABAは頼もしい存在といえるでしょう。

 GABAを含む食品には、コメ胚芽や糠漬け、みそ、しょうゆなどの発酵食品があげられます。中でも、玄米を発芽させた発芽玄米には、豊富にGABAがふくまれていることがわかっています。また、GABAを主成分としたサプリメントやGABAを配合した食品がたくさん登場しており、その注目度の高さがうかがえます。

 脳内での生成が不足しがちなGABA。量を多くとっても、体外へ排出され、摂りすぎの心配が少ないため、積極的に摂取したい成分です。身近な食品の中にGABAを含んでいるものもありますが、おすすめは発芽玄米です。発芽玄米はGABAを豊富に含んでおり、しかも毎日の主食を発芽玄米に替えるだけでGABAを補うことができます。また、もっと手軽に取りたい場合はGABAを主成分とするサプリメントなどで補うのもよいでしょう。
  
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