腸内バランス

 腸内では、善玉菌と悪玉菌が常に勢力争いをしています。そのバランスが保たれていれば、腸内環境は健やかです。この腸内環境を知るバロメーターが、ズバリ、便です。
 善玉菌が優位に働いていれば、消化物をほどよく発酵させ、スムーズですこやかな排便を促します。また、病原菌の働きを阻止したり、人体に有益な物質の生成を助けたり、体にいいことずくめ。しかし、ひとたびバランスが崩れれば悪玉菌が優勢になり、消化物を腐敗発効させ、毒素のガスを発生して、悪い便をつくります。すると体には様々な不調が現れ始めます。なお、このガスは強い臭いを発しますから、日頃から便やオナラが臭いと感じていたら要注意です。
 そして、便秘が起こると悪い便が体内にとどまることになり、悪玉菌がさらに増える悪循環が起こるばかりでなく、悪い便から有害成分やガスが血液中に吸収されてしまうのです。たとえば、肺に運ばれると口臭の原因になり、皮膚に運ばれると肌荒れを起こします。
 また、腸内にガスがたまり続けることで背中や腰が圧迫されて痛みを感じることも。さらに、不快感からストレスを感じ、イライラにつながりますし、免疫力が低下し、風邪をひきやすくなるなどのトラブルも引き起こします。また、やわらかめの泥状や水状の便が出る下痢がおこると、腸内の善玉菌が便とともに体外に放出されてしまいます。

→ Marron Health Club