どろどろの血と血行不良

 血液の流れやすさは、血管の状態ばかりではなく、「血液の性状」によっても大きく左右されます。
 血液は液体成分のほかに、赤血球、白血球、血小板などの固形成分を含んでいます。
 摂家急は比較的大型の血球ですが、柔軟な膜に包まれているので、毛細血管を通るときには細長く形を変えて通過します。ところが、加齢とともに赤血球の膜は硬くなるので、自在に変形できなくなって毛細血管で詰まりやすくなってしまうのです。巻くの構成成分であるEPADHAなどを補うと、赤血球の柔軟性が保たれ、動脈硬化の原因となる血中の中性脂肪が低下します。
 白血球は外敵の侵入を防ぐ免疫細胞なので、ウイルスや細菌などに出会うと、その刺激で白血球どうしがくっついて血液の流れを悪くします。ストレスを受け続けたときや活性酸素によっても、同じように白血球が活性化して、血行不良がおきてきます。
 血小板の役割は、止血。血管が傷つくと血小板どうしを固まらせる物質が出て、出血を止める働きがあります。しかし、この物質が働きすぎると血栓がつくられて、血液の流れが悪くなります。納豆に含まれているナットウキナーゼには、血小板の凝集を抑えて血栓を溶かす作用があります。
 赤血球が変形能を失い、白血球や血小板が凝集しやすい血液は、血行不良を招く大きな要因です。