血行不良の原因

 血行不良を起こす原因には、「血管の収縮」「血管内腔の狭窄」「血液性状の変化」があります。
 「血管の収縮」は、文字通り血管がキュっと縮んでしまう状態です。
 血管の拡張や収縮は、それぞれを促す物質によって調節されてます。血管の拡張を促す因子に一酸化窒素(NO)という物質があって、この物質がきちんと働いていれば血管は広がって血液がスムーズに流れるのですが、NOは活性酸素と反応すると同時に、その働きがなくなってしまうので、NOをきちんと機能させるために抗酸化物質を補う必要があります。例えば、女性ホルモンは優れた抗酸化物質ですが、女性の場合、閉経後は分泌量が低下するので、血行不良がおきやすいのです。
 また、タバコヤストレスはそれ自体が血管を収縮させますし、活性酸素も発生させるので、二重に悪影響をおよぼします。
 「血管内腔の狭窄」は、主に動脈硬化によるものです。高脂肪の食事などを続けていると、血液中に悪玉のLDLコレステロールが増えてきますが、これが活性酸素の攻撃を受けると、血管内壁に蓄積して動脈硬化を起こします。すると、血液の通り道が狭くなるので、血行不良が起きてきます。