早めの花粉対策

 花粉症の症状をできるだけ軽減するには、予防がモノをいいます。花粉が飛び始める2週間ぐらい前から初期の治療を始め、シーズン中も継続することで発症を遅らせたり、症状を軽くする効果があります。

 花粉症は、誰にでも起きる病気ではありませんが、一度発症すると毎年悩まされることになるのが困りモノ。
 2003年に行われた厚生労働省のアレルギーに関する調査によると、3人に1人が何らかのアレルギー症状に悩んでいると報告されています。体質的にアレルギーになりやすい人がいますが、花粉症はアレルギー体質の人すべてが発症するわけではありません。発祥するかどうかの大きな分かれ道は、生活環境にあります。大量の花粉に接していると、花粉に対する抗体がつくられる可能性が高くなります。この抗体が体内にたくさんあれば、花粉症をより発症しやすくなるのです。

 また、これまで軽症で花粉症であることに気付かなかった人でも、花粉を大量に吸い込んだりすることで、症状が悪化することもあります。

 つまり、花粉に接する機会を減らす工夫をしたり、予防対策を続けることで、花粉症の発症を防いだり症状の軽減に役立てることができるのです。