• 風邪をひいたらお医者さんで注射してもらうと早く治るよと言われたことはありませんか? 残念ながら、注射一本で風邪が治るような特効薬はないようです。

 そのため、風邪の場合、症状を和らげる内服薬などを使用するのが今は一般的なようです。

  • 熱を下げるには汗をかけばいいとばかりに、厚着をしたり、布団を何枚もかぶったりしていませんか?

 確かに、解熱剤を使った後など、熱が下がるときに汗が出ますが、厚着などをして汗をかいても熱が下がるわけではありません。
 高熱で寒気がしてふるえるときには、寒気を感じなくなるまで身体を温めましょう。

  • 風邪が治るまでおふろに入っちゃいけないと信じ込んでいる人は多いようです。

 でも、これは誤り。風邪気味でも、一日を通して37.5℃以下で肺炎などの疑いがなければ、入浴によるおふろの湯気がのどに湿り気を与え、身体を清潔にすることで新陳代謝が高まり、ぐっすり眠れるなど、風邪のケアによい場合があります。
 ただし、湯冷めにはくれぐれも気をつけてください。

  • 風邪をひいたら嫌いな人にうつして治そう、なんて人はいませんか?

 これはまったくのうそ。誰かに風邪がうつって風邪の症状が出る頃には、自分の風邪が治ることから、このような迷信が広まったのでしょう。
 風邪が治るのは、体内の細胞の中で風邪のウイルスを打ち負かすメカニズムが働くから。「人にうつしてやろう」なんて決して思わないでください。