肝臓のはたらき

 
 お酒を飲むと、アルコールを肝臓が分解してくれることは、ご存知の通り。肝臓には、アルコールだけでなく、人体にとって有害な物質を解毒して体の外に出してくれる働きがあります。
 それだけではありません。肝臓は人体の化学工場といわれるほど、重要で多彩な機能を担っています。たとえば、肝臓では、血液によって運ばれてきた様々な栄養分を貯蔵したり、その栄養分をもとにいろいろな物質を合成し、体の各部分に送り出しています。
 つまり、肝臓では血液によって流れ込んだ材料を様々な物質に加工し、送り出しているわけで、まさに化学工場といえます。
 そのため、肝臓には大量の血液が流れ込んでおり、血液量は体全体の10-14%に達します。また、化学工場だけあって、様々な反応に必要な酵素も多く存在し、数百種類にも及ぶといわれています。
 肝臓は、心臓と並び称されるくらい重要な臓器なのです。
 肝臓は沈黙の臓器ともいわれます。食べすぎでおなかが痛くなり、胃腸をいたわろうと反省する人は多いでしょう。ところが、ちょっと飲みすぎたくらいでは肝臓は痛みを訴えるようなことはありません。肝臓の病気はよほど進行しないと症状が出ないといわれます。
 大切な臓器である肝臓を気付かないうちに酷使しないためにも、しっかり睡眠をとり、適度な運動を心がけ、過度の飲酒を避けるなど、普段の生活で肝臓を大切にするようにしたいものです。

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