ギランバレー症候群の症状

 あらゆる年代で発症する可能性のあるギラン・バレー症候群。代表的な症状は、手足の筋力低下です。神経症状は徐々に重くなっていきますが、2−4週間ほどたつと回復していくのが一般的な経過です。
 ギラン・バレー症候群の発症には、体内お免疫異常が関係します。
 免疫というのは、ウイルスや細菌などが体内に入ってきたとき、それらの外的を退治するために働く体内の防御機能です。通常、ウイルスや細菌に感染すると、それに対抗して免疫機構は抗体を作り、ウイルスや細菌などの外的を攻撃して自分の体を守ります。ところが、ときに、もともと人間が持っている末梢神経組織の成分と非常によくにた分子を持つ細菌が存在することがあります。すると、免疫機構が細菌に対する抗体としてその分子と反応するものを作った場合に、その抗体が末梢神経組織とも反応してしまうことになります。すなわち、その抗体は、自身の体をマ織るつもりでいながらも、逆に自分の体内組織を攻撃してしまうのです。その結果、体内の末梢神経組織がやられてしまい、ギラン・バレー症候群の症状が引き起こされるのです。
 ギラン・バレー症候群を専門的に診るのは、神経内科。しかし、自分でギラン・バレー症候群かどうかを判断するのは難しいので突然、手足に力が入らないと感じたら診療科にあまりこだわらず早い段階でかかりつけ医に相談しましょう。

・手足の筋力低下(2週間ほど前に、風邪や下痢を経験していることが多い)
・手足の先にしびれを感じる
・顔や目の筋肉が動かしにくくなる
・食事が飲み込みにくくなる
・呼吸がしづらくなったり、自律神経系の症状(脈拍数の増加や減少、不整脈、高血圧、低血圧など)が現れたりする。


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