不眠

 一日にたまった心身の疲労を回復し、明日への英気を養う睡眠。ところがこの大切な睡眠に悩みをかかえる人が増えています。平成19年の国民健康・栄養調査によれば、睡眠で休養があまりとれていない人とまったくとれない人を合わせると、なんと5人に一人。特に30−40代の働き盛りでは、よく眠れない人は30%以上に上ります。また、年齢を重ねるにつれ、眠りが浅くなる、睡眠時間が短くなるなど、若いころとは異なる悩みも多々。ストレスや不安の多い時代、睡眠に対する悩みは、誰もが多かれ少なかれ感じているのではないでしょうか。

 一方で、不眠症というほどではない、医者や薬に頼るほどではないと、その悩みを軽視している人も多いのでは。睡眠には体調はもちろん、時に心模様まで表れるもの。だからそのままにしておくと、体ばかりか心の疲労も回復されず、たまってしまうのです。 ストレスや加齢に伴う体調やホルモンバランスの変化などは、折り合いをつけるまでに時間がかかりますが、うまく眠るコツやヒントは必ずあるもの。そのためにまず、睡眠のしくみをよく理解し、自分の悩みに応じた睡眠改善法を会得しましょう。

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