慢性便秘
大腸は長さ約1.5mの臓器。栄養が吸収されて小腸から送り込まれた粥状の内容物の水分を吸収して便が形作られます。
そのあとに大腸は、蠕動運動といううごめくような動きで、便をリズミカルに先送りします。ところが、大腸の働きが低下すると、便が大腸内に長くとどまって便秘になります。
慢性の便秘は、大きく3つのタイプにわけられます。大腸の運動が低下して便が停滞する弛緩性便秘、大腸の収縮が強くて便を先送りしづらい痙攣性便秘、便意をガマンしつづけているうちに便意をもよおさなくなる直腸性便秘です。中には2つのタイプが重複している便秘もあります。
弛緩性便秘
大腸の筋力が弱っているせいで、便を肛門まで送り出す力が弱い。そのため、下腹部がぽっこり出る場合が多い。
痙攣性便秘
ストレスによって自律神経の働きが乱れ、腸の蠕動運動がうまくいかずに起こる。コロコロした便が出る。