日本人と野菜

 
 近年、世界中でスローフードに関心が高まっています。
 加工食品やファストフードが増える中、それぞれの土地の食材を使った独特の郷土料理を見直して、栄養の知識や食の楽しみを取り戻そうという動きです。また、こうした食文化を親から子へしっかりと伝えていく食育の大切さも説かれています。
 日本のスローフードについて考えると、地場の野菜や果物、穀物を中心とした豊かな食材、土地ならではの調理法が伝わっています。本来、日本人は野菜をよく食べる民族だったのです。
 
 野菜を十分に食べていたはずの日本人ですが、近年は深刻な野菜不足に陥っています。
 食生活の欧米化が進み、戦後約50年の間に脂質の摂取は約2.6倍、その中でも動物性脂質は約4倍にも増加したのに対し、野菜類の摂取量は250g前後でほとんど増えておらず、構成労働省が推奨する1日の野菜摂取量の目標値である350g(成人)には程遠い状態です。
 果実類の摂取量も1975年のピークに対して、近年は6割程度にまで落ち込んでいます。追い討ちをかけたのは、野菜の栄養価の低下。たとえばホウレンソウは20年ほどの間にビタミンCや鉄が約半分に減少しているのです。理由としては促成栽培のための品質改良や栽培方法、旬を無視した通年栽培、肥料過多などが指摘されています。
 
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