花粉症の緩和に役立つ食品と成分
花粉が体内に入ると、たくさんの過程を経て、くしゃみや鼻水、鼻詰まりといったアレルギー反応がおきます。ケールや甜茶、シソ、ハトムギなどに含まれている有効成分は、アレルギー反応にいたるさまざまな過程をブロックし、症状の緩和に役立ちます。効果を高めるためには、花粉の飛散前から摂り続けるのが理想的です。
甜茶
中国では古来から健康茶として親しまれている点茶は、文字通り舌に甘いお茶の総称です。甜茶は4種類ほどありますが、抗アレルギー作用が認められているのは、バラ科の甜葉懸鈎子の甜茶だけです。抗アレルギー作用のある有効成分は、甜茶ポリフェノール(GODポリフェノール)。炎症を誘発する控訴(シクロオキシゲナーゼ)の活性を阻害したり、くしゃみや鼻水を引き起こすヒスタミンの放出を抑えて、鼻などのアレルギー症状を緩和します。
シソ種子・葉
シソの種子や葉に含まれているルテオリンは、抗酸化力が極めて強いフラボノイド。アレルギー反応を誘発する酵素(リポキシゲナーゼ)の作用を阻害することによって、ロイコトリエンの生成を抑えます。葉にはさまざまなポリフェノールなどのロスマリン酸も多く含まれ、炎症を引き起こす物質(TNF)の過剰産生を抑制して花粉症の症状を和らげます。
DHA
アレルギー症状は、体内の酵素(シクロオキシゲナーゼ)が作り出した物質(プロスタグランジンE2)によって促進されます。青魚に多く含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)は、この酵素の働きを阻害して、花粉症の症状を促す物質の生成を抑えます。
ルイボス茶
原産地の南アフリカでは、不老長寿のお茶として愛飲されているルイボス茶。ミネラルバランスがよく、欧米では美容と健康のお茶として親しまれています。ルイボス茶に豊富なフラボノイドには、花粉症の原因の一つである活性酸素を除去する働きや、体内の酵素(リポキシゲナーゼ)の働きを阻害して花粉症の症状をやわらげる働きもあります。